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コンチェルトゲートフォルテの世界に思いを馳せて、旅するように街に暮らす。妄想全開エッセイ風な何か
2017/09月

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例年、5月と10月頃だろうか
原因は解明されていないのだけれど
ウィルノアでは年に二度、極端に潮が引く時期があるそうだ
海底と空の接近は、古代ウィルノアの死生観において意味深いことであり
二つの世界が交じり合うと考えられている

鎮魂の祭り"グランテアズーリ"
三日三晩にわたり
小運河に沿って松明が掲げられ、人々は唄い踊る
かがり火の作る人影は美しく、実に情緒的なのだろう

海の青と空の青がひとつになる頃
私はもう一度、この街を訪れたいと思っている
まだ見ぬ景色に思いを馳せて、心は遥か遠くの青に染む



 

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ウィルノアは急勾配の海岸を持ち、海が深い
貿易の拠点として栄えた所以だ

波間にたゆたうゴンドラは
観光資源であると同時に、市民の脚でもある
非日常と日常のあいまいさが魅力的

深い深い小運河。透き通る海底には石像が散見され
これは、古代ウィルノアの死生観を現しているらしい
海の底は死者の世界。石像は故人を偲ぶ墓であり
水面は生と死を別つ狭間なのだ

ゴンドラ遊覧のガイドさんは、かなり年配のお爺さん
彼は巧みな櫂さばきの傍ら
ウィルノアの死生観や歴史について教えてくれた


ガイドのお爺さん曰く
お婆さん(つまりはお爺さんの奥さんだ)のお墓が海底にあるそうで
毎日会えるから寂しくないんだ、とニカリと笑う

私は神妙な顔付きで、海底をのぞき込む
ゆらりゆらりと揺れる水面は
世界の境界のあいまいさを現しているようで
なんとも不思議な感覚に囚われる

水面を挟んで、寄り添う世界
これまで、お爺さんとお婆さんはこの海をどんな気持ちで渡ってきたのだろう
感極まり、今にも泣き出しそうな私

そんな私を見るとお爺さんはもう一度
しわくちゃの笑顔でニカリと笑ってくれた



 


セイジ採取許可を申請した後、硝子工房の見学へ
ウィルノアは世界有数の硝子製品名産地
腕のいい職人が集い、日々技術を磨いている

繊細かつ豪壮な作りはウィルノア趣味
美しくて煌びやかであるけれど、私には少し眩し過ぎるみたい
職人達の見事な実演に拍手し
恐れ多い硝子の工芸品を遠巻きに眺め、早々に退散した


次はお待ちかねカフェ☆シュガーポット
ミーハーだと笑うなかれ
ウィルノアに来たならば、一度は立ち寄らねばなるまい

一見かわいらしいヒヨコやノッカー、プチドラ達がお出迎え
派手な店内はお世辞にも趣味がいいとは言えないけれど
ここは夢の国…なんだと思う

私達は昼食を兼ねて、軽食付きケーキセットをオーダーした
ヒヨコちゃんが配膳してくれる様はラブリーの一言
そこで私は、思わず絶叫してしまった
提供されたスプーンが、私の愛読して止まない小説
『饒舌なスプーン』に登場する"ドン・カレーム"に
あまりにも似ていたからである

"ドン・カレーム"は伝説的コックの魂が宿った白銀のスプーン
お喋りで食欲旺盛で、ちょっぴりお節介

新米コックとスプーンの奇妙な友情を描く物語なのだけれど
お話にでてくる食べ物の美味しそうなことといったら!
リゼ姉も愛読していたそうで
妙な方向で盛り上がってしまった

肝心なケーキのお味はあまり覚えていない
ヒヨコちゃん達、ゴメンネ…



 


ウィルノアで迎えた初めての朝
ホテルから見下ろす街並みは
夕暮れとまた違った表情を見せてくれた

朝食はホテルのティールーム
寝ぼけ眼でカプチーノをオーダーし
そこで頂いたクロワッサンは、驚くほど軽く薄く、香り良く
パンに厳しいリゼ姉もご満悦

その後、蚤の市に出かけた私達
ファンブルグのそれと違い
観光客を意識した品揃えになっていたように思う
勢いでヒゲ茸Tシャツを買ってしまったのはナイショだ

面白かったのがスイカの山
軽く80cmを越えるであろうものが
道端にゴロゴロと並んで売られ、しかも安い
カリウム豊富なスイカは
汗する労働者達の貴重な水分補給源だそうだ

スイカに限らず、目を見張るのが果実の豊かさ
日差しが強く、昼夜の温度差が大きく
乾燥した気候ながら地下水の豊富なこの土地は
まさに果実の天国

試食したそれらは、味が濃く大変に質がいい
カフェ☆シュガーポットの菓子類が有名なのは
ケーキの大きさやパフォーマンスだけでなく
素材の良さに裏付けられているのだろう


さて。本日の予定は次の通り
・セイジ採取許可申請
・硝子工房見学
・シュガーポットで昼食
・午後。ゴンドラに乗って小運河一周
・ジェラテリアの梯子
・海を臨むリストランテでディナー

うん。なんだか楽しくなってきた



 

つぶやき.
小さき世界。更新終了です
主な登場人物.


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ほろりん.
この物語の主人公
空想好きで感激屋
モットーは日々発見
旅するように街に暮らすこと

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リゼ姉
自称もぐりの薬剤師
製パン製菓が趣味で
こねこね倶楽部を主催する

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カタラナ
 
西地区郊外に居を構える
骨董品店の若主人
御伽話の類にも造詣が深い
 

雲の数.
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